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🐾生き物クイズ 問題と解説

動物・植物・昆虫など、地球上のさまざまな生き物に関するクイズです。生態・進化・生息環境など幅広いテーマを扱います。1244問のうち第10611080問を掲載しています(54ページ目/全63ページ)。

  1. 1061難易度 ★★☆☆☆

    ファゴサイトーシス(食作用)を行う代表的な細胞はどれか?

    正解:マクロファージと好中球
    解説:マクロファージ(組織に常在)と好中球(炎症時に動員される主要な食細胞)はファゴサイトーシスを行い、細菌・異物・死細胞を貪食してリソソームで分解する。好中球はさらに活性酸素・好中球細胞外トラップ(NET)でも細菌を殺傷する。
  2. 1062難易度 ★★★★

    真核生物のmRNAに存在する5'キャップ構造の役割はどれか?

    正解:翻訳開始の促進とmRNA分解からの保護
    解説:真核生物のmRNA 5'末端の7-メチルグアノシン(m⁷G)キャップ構造はリボソーム40Sサブユニットの認識・結合(翻訳開始)を助けるとともに、細胞内の5'→3'エキソヌクレアーゼによる分解からmRNAを保護する。ポリA尾部(3'末端)と協調してmRNAの安定性・翻訳効率を制御する。
  3. 1063難易度 ★★★☆☆

    カンジダ属(Candida albicans)が引き起こす感染症の特徴として正しいものはどれか?

    正解:酵母と菌糸の2形性を示し日和見感染症を起こす真菌感染
    解説:Candida albicansは通常は口腔・腸管に常在する酵母状真菌であるが、免疫不全(HIV・化学療法・ステロイド使用)や抗菌薬投与による菌交代で菌糸形に転換して組織侵入性を示す二形性(dimorphism)を持つ。カンジダ症は真菌の日和見感染症の代表例である。
  4. 1064難易度 ★★☆☆☆

    サルモネラ菌(Salmonella enterica)の主な感染経路はどれか?

    正解:汚染された食品(卵・鶏肉・生野菜など)の摂取
    解説:サルモネラ食中毒は汚染された卵・鶏肉・生野菜・ペット(爬虫類など)に触れて経口感染することが多い。摂取後6〜48時間で悪心・嘔吐・下痢・発熱が現れる。日本では食中毒原因菌の上位を占める。低温(冷蔵)でも増殖可能なため食品の適切な管理が重要。
  5. 1065難易度 ★★★★★

    ウイルス進化と宿主の進化の関連として正しい記述はどれか?

    正解:一部の内在性レトロウイルス(ERV)が宿主ゲノムに取り込まれ宿主遺伝子として機能するものがある
    解説:ヒトゲノムの約8%は内在性レトロウイルス(ERV:endogenous retrovirus)由来の配列で占められる。過去の感染でレトロウイルスDNAが生殖細胞に組み込まれ世代を超えて受け継がれたもので、胎盤の合胞体栄養膜細胞形成(シンシチン)など宿主機能に転用されたERV遺伝子が知られている。
  6. 1066難易度 ★★★☆☆

    細菌の形態として「ビブリオ形(弧形)」を持つ病原菌はどれか?

    正解:コレラ菌(Vibrio cholerae)
    解説:Vibrio cholerae(コレラ菌)はグラム陰性の弧形(コンマ状)桿菌で、単一の極性鞭毛を持つ。コレラ毒素(CT)を産生してcAMPを上昇させ、腸管からのCl⁻・水の大量分泌(米のとぎ汁様下痢)を引き起こす。大腸菌・サルモネラは直杆菌、ブドウ球菌は球菌。
  7. 1067難易度 ★★★★

    DNAのセミコンサーバティブ複製を証明した実験はどれか?

    正解:メセルソン・スタール実験(¹⁵N→¹⁴N密度勾配実験)
    解説:メセルソンとスタール(1958年)は窒素同位体(¹⁵N・¹⁴N)と塩化セシウム密度勾配遠心法を用いてDNA複製がセミコンサーバティブ(半保存的)であることを証明した。複製後のDNAは親鎖1本+新生鎖1本のハイブリッド分子となることを実証した。
  8. 1068難易度 ★★☆☆☆

    免疫系で獲得免疫(適応免疫)の特徴として正しいものはどれか?

    正解:特異性と免疫記憶を持ち、抗原の再侵入に迅速に応答する
    解説:獲得免疫はT細胞・B細胞が担い、①特定抗原への特異性、②初回感染より再感染時に迅速・強力に応答する免疫記憶、③多様な抗原に対応するリンパ球レパートリーの3特徴を持つ。生来免疫(自然免疫)は補体・マクロファージ・NK細胞などによる非特異的防御で抗原刺激不要。
  9. 1069難易度 ★★☆☆☆

    酵母の無性生殖における主な増殖方法はどれか?

    正解:出芽(budding)
    解説:出芽酵母(Saccharomyces cerevisiae)は栄養生長時に母細胞の一部が突出し(出芽)、成長後に分離して娘細胞となる出芽増殖を行う。分裂酵母(Schizosaccharomyces pombe)は横分裂(二分裂)で増殖する点が異なり、細胞周期研究のモデル生物として重要。
  10. 1070難易度 ★★☆☆☆

    細胞骨格の一種であり、細胞分裂時の紡錘体を構成するタンパク質はどれか?

    正解:チューブリン(微小管)
    解説:有糸分裂の紡錘体はα-チューブリンとβ-チューブリンのヘテロダイマーが重合した微小管で構成される。有糸分裂期には中心体(動物細胞)または微小管形成中心から紡錘糸が伸長し、染色体セントロメアのキネトコアに結合して染色体を分離する。
  11. 1071難易度 ★★★★

    ヒト型結核菌(Mycobacterium tuberculosis)の特徴として正しいものはどれか?

    正解:ミコール酸含む脂質に富む細胞壁を持つ抗酸菌
    解説:結核菌はミコール酸・ロウ(wax)に富む独特の細胞壁を持つため通常のグラム染色で染まらず、チール・ネールゼン染色(抗酸菌染色)で赤染される。この細胞壁がマクロファージ内での生存・殺菌抵抗性に寄与する。世界の感染症死亡原因の上位を占める重要な病原菌。
  12. 1072難易度 ★★★☆☆

    植物細胞においてオートファジーとは別に、老廃物を貯蔵・分解する液体で満たされた細胞小器官はどれか?

    正解:液胞(vacuole)
    解説:成熟した植物細胞は細胞容積の90%以上を占める大きな中央液胞を持つ。液胞は②植物色素(アントシアニン)・タンニンなどの貯蔵、③廃棄物の隔離・分解(加水分解酵素を含む)、④細胞内圧(膨圧)の維持による細胞の形態保持など多様な機能を果たす。
  13. 1073難易度 ★★★★

    コッホの原則(コッホの4原則)の内容として正しいものはどれか?

    正解:①特定の感染症に同じ微生物が存在、②純培養可能、③接種で同じ病気再現、④再分離した微生物が同一
    解説:ロベルト・コッホ(1876〜1884年)が提唱した感染症因果関係の原則:①患者から特定微生物が常に検出、②その微生物が純培養可能、③純培養を感受性動物に接種すると同じ疾患が発症、④発症動物から同じ微生物が再分離できる。現代では改変版(フルトンの基準)も用いられる。
  14. 1074難易度 ★★★☆☆

    真核生物の染色体末端にある構造で、複製のたびに短縮するものはどれか?

    正解:テロメア
    解説:テロメア(TTAGGG反復配列・ヒト)は染色体末端を保護する構造で、通常のDNA複製では末端を完全に複製できないため(末端複製問題)細胞分裂ごとに短縮する。テロメレースはRNA鋳型を使って短縮したテロメアを延長する酵素で、生殖細胞・幹細胞・多くのがん細胞で高発現している。
  15. 1075難易度 ★★★☆☆

    スパイクタンパク質が宿主細胞への侵入に重要なウイルスはどれか?

    正解:SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)
    解説:SARS-CoV-2のスパイク(S)タンパク質はACE2受容体に結合後、TMPRSS2プロテアーゼにより活性化されてウイルスエンベロープと宿主細胞膜の融合を媒介する。スパイクタンパク質は中和抗体の主要標的であり、mRNAワクチン・組換えタンパク質ワクチンの抗原として用いられる。
  16. 1076難易度 ★★★★★

    クロストリジウム・ボツリナムが産生するボツリヌス毒素の作用機序はどれか?

    正解:神経筋接合部でアセチルコリン小胞の放出を阻害して弛緩性麻痺を引き起こす
    解説:ボツリヌス毒素(7血清型:A〜G)はSNAREタンパク質(SNAP-25・シナプトブレビン等)を切断し、神経筋接合部でのアセチルコリン含有小胞の融合・放出を阻害することで弛緩性麻痺を引き起こす。食中毒・乳児ボツリヌス症の原因となる。少量でも致死性がある最強の毒素のひとつ。
  17. 1077難易度 ★★☆☆☆

    膜輸送においてATPを消費する能動輸送の例はどれか?

    正解:Na⁺/K⁺ATPase(ナトリウム-カリウムポンプ)
    解説:Na⁺/K⁺ATPase(3Na⁺を細胞外へ・2K⁺を細胞内へ輸送)はATPを直接消費するP型ATPaseの代表例で、細胞内外のNa⁺・K⁺濃度勾配と膜電位の維持に不可欠。グルコース・水・O₂は濃度勾配に従って移動する受動輸送で、ATPを消費しない。
  18. 1078難易度 ★★☆☆☆

    細菌のプラスミドについて正しいものはどれか?

    正解:染色体とは独立した自律複製する環状2本鎖DNA
    解説:プラスミドは細菌の染色体DNAとは独立して自律的に複製できる小型の環状二本鎖DNA分子である。薬剤耐性遺伝子・毒素遺伝子・代謝遺伝子などを持つことが多く、接合・形質導入・形質転換により細菌間で伝達される。バイオテクノロジーの組換えDNA実験でもベクターとして利用される。
  19. 1079難易度 ★★★★

    ウイルス感染に対する自然免疫の最初の応答分子はどれか?

    正解:インターフェロン(IFN-α・β)
    解説:ウイルス感染細胞はPRR(パターン認識受容体:TLR・RIG-I・MDA5など)でウイルスRNA/DNAを感知し、I型インターフェロン(IFN-α・IFN-β)を分泌する。IFNは隣接細胞にウイルス抵抗性を誘導し(抗ウイルス状態)感染拡大を抑制する。IgGは獲得免疫による産物。
  20. 1080難易度 ★★★★★

    キメラ抗原受容体(CAR-T)細胞療法の概要として正しいものはどれか?

    正解:患者T細胞に腫瘍抗原認識ドメインを遺伝子導入して腫瘍細胞を殺傷させる治療
    解説:CAR-T療法は患者自身のT細胞を採取し、レンチウイルスベクターなどを用いて腫瘍抗原(CD19など)を認識するキメラ抗原受容体(CAR)遺伝子を導入した後、増殖させて患者に戻す治療法。MHC非依存的に腫瘍細胞を認識・殺傷でき、再発・難治性B細胞白血病などで著効する。

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